「マホ、こっちだ」
私も隠れる方に混ざって缶蹴りに参加していると、小声で冬馬くんに呼ばれた。
「一緒に隠れて大丈夫なの?」
「隠れてる奴らは他にもたくさんいるから、そうそう見つからないだろう。それに、マホに話したいことがあるんだ」
庭の草陰に隠れながら小声でそう言われると、小首を傾げた。
「どうしたの?」
「四季から頼まれたんだろ。俺のことを調べろって」
「っ!?」
どうやら冬馬くんにはお見通しだったようだ。
口数が少なく、人と関わらない印象があったけれど、ととも感が鋭い。
「別に責めてるワケじゃない。誰かにつけられてたり、盗撮されていることに気付いていた。そういうことをするのは、次期当主の四季だろうなと察しがついた」
「そう、なんだ」
「マホが魔法で俺らを助けてくれただろ。あの時のことを言えば、関係は断たれるはずーーでも、報告しなかったんだろ?」
冬馬くんの質問に、こくりと頷いた。
「だってあれは、あの人達が悪いから。冬馬くんとみんなの友情が壊れるきっかけになんて、ならないよ」
そう答えると、ピロリロン♩とメーターから軽快な音が鳴った。
「あー! 冬馬とマホちゃん! みっけ!」
同時に、私達は見つかってしまった。


