「おっと、ボクはそろそろ行かないと! それじゃあ、またねっ。マホちゃん」
「うん、またね」
ブンブンと勢いよく手を振る四季くんは、そう言うと駆け足で急ぎ気味に帰ってしまった。
彼の背中に手を振り、見えなくなると道場の方に目を向けた。
「よし、それじゃあ練習を再開するか」
冬馬くんがそう言うと、みんなは休んでいた雰囲気からキリっとした表情に変わった。
「おうっ! 冬馬、よろしくな!」
「俺らも早く上達して、冬馬の練習相手になりてぇ! そうだろ、みんな!?」
「あぁ! 冬馬の教え方が上手いから、俺らも上達してるけど、これじゃあ冬馬の練習時間が短くなっちまう!」
みんなが思いを口々に伝えると、冬馬くんはクスリと小さく笑った。
「みんな、ありがとう。俺の練習にもなってる。それに俺は、この時間は鍛錬よりみんなと共に汗を流せることを嬉しく思ってるんだ」
「「「冬馬ぁ〜!!」」」
冬馬くんの言葉に、嬉しそうにするみんな。
「じゃあ、あと1時間鍛錬をしよう。そして、後は庭で遊びたいんだ」
「おっ! 今日は庭か!」
「何するか楽しみだ!」
がやがやと楽しそうな雰囲気になるが、冬馬くんが教える体制になると、自然とみんなは口をつぐみ真剣な表情になった。
そして、鍛錬は再開した。


