「あっぢー!」
「スポドリがうめぇ!」
一旦休憩が始まると、練習中のような堅い雰囲気はなくなり、和やかになった。
「マホちゃーん! 何か涼しくなる魔法とかないのー?」
「あるのはある……けど」
私が、涼しげな顔をして息を整えている冬馬くんの方を見た。
すると、冬馬くんが口を開いた。
「休憩で回復するというのも、鍛錬の1つ。pマホに頼るのは、力にならないからダメだ」
淡々とした口調で言われると、「ちぇっ」と口を尖らせた。
「やぁやぁ。マホちゃん」
「四季くん!」
みんなが休憩して、笑い声が溢れる道場にやってきた四季くん。
楽しそうに休んでいる彼らを見て笑顔を浮かべた。
「最近、冬馬お兄ちゃんが仲間を連れてきて、練習に励んでいるって聞いたんだ。前までは、こんなこと一度もなかったのに」
「そうなの?」
たしかに、冬馬くんが誰かと親しそうに話しているところは、彼らといる時以外で見たことがないかもしれない。
なんて思っていたら、四季くんか言葉を続けた。
「冬馬お兄ちゃんは、練習する時もお兄ちゃん達といる時もーーおそらく学校でも、誰かとこんなに楽しそうにしていなかったと思うんだ」
無口な冬馬くんについてそう言われると、納得した。


