「魔法って……この世にほんとにあるんだなぁ」
「あぁ。漫画とかアニメの世界だけだと思ってたぜ」
「すっげー! マジかよ!?」
思ったよりも大袈裟にしないみんな。
魔法とは、人間界では存在しないとされるフィクション。
私達、魔法使いが【科学】をフィクションだと思うように。
悪い人間がいれば、魔法使いの力を悪用する可能性があり、魔法を悪いことに使えば、魔法界から見放されてしまう。
そう教わってきたのにーー今の今まで、うっかり忘れていた。
すっかり忘れていたのも、柳楽家のみんなと泉美ちゃんは私が魔法使いと知っても悪いことに加担なんてさせなかったからだろう。
ここにいるみんなも、羨望の眼差しで私を見ているだけ。
「でもさ。冬馬はやっぱーー俺らとつるまない方が良いだろ」
「……え?」
私の魔法の話題に話が移っていた時、冷静な口調で仲間の1人が言った。
「冬馬はいい奴だからさ、俺らみたいなのとも遊んでくれる。お前がよくても、お前の家がそれを許さない。……そうだよな?」
優しく諭すように言い、私に尋ねた。
たしかに、そう。
四季くんには、悪い仲間と関わっていないか調べて欲しいと言われた。
さっきの人達みたいなのばかりだと、心配にもなるけれどーー。


