「なんだこれ!?」
「ビビるな! 風船みたいなもんだろ! 叩き割れ!」
そう言って物体に色んなもので攻撃を試みているが、衝撃は物体よって和らぎ、破れることはない。
「冬馬……!? どうなってんだ?」
しかし、戸惑っているのは相手だけではない。
冬馬くんの友達も驚き、ざわざわとしている。
「みんなにも魔法をかけるから、集まって!」
そう言うと、みんなは不安そうな表情をしつつ集まってくれた。
「よーしっ! バルルーン!」
集まってる全員に対して、魔法をかけると、みんな物体の中に包まれた。
物体の中でぷかぷかと浮くみんな。
みんなに向かってもう一度手のひらを向けた。
「ムーブワープ!」
呪文を唱えると、みんなの姿がふわっと消えた。
この魔法は、対象とした人や物を瞬時に別の場所へ移すもの。
誰も残っていないのを確認すると、自分の胸に手を当てた。
「ムーブワープ!」
呪文を唱えると、私もその場からふわっと姿を消した。
「!? ア、アイツらどこへ行ったんだ!?」
なんて、彼らが戸惑ってる声も聞こえることはなく、私達は別の場所へと移動した。


