「ようよう! お前らぁ! 誰の許可をもらってここに入ってんだ! あぁん!?」
彼らよりももっと、危なそうな人達がぞろぞろと入ってきた。
冬馬くんの友達は、20人ほど。
対して、入ってきた人達は倍以上いる。
しかも、冬馬くん達よりも体格が大きい。
「まぁ、待て。俺らだって鬼じゃねぇんだ。そうだな、100万くらい用意できたら1日だけなら貸してやってもいいぜ?」
「てか、来たの今日が初めてじゃねぇだろ? これまでの分も合わせて……計算がめんどくせぇから500万円出したら見逃してやるよ!」
ゲラゲラと下品な笑みを浮かべながら言う男達。
みんなの様子を見ると、表情が曇り怯えている。
先ほどまでの楽しかった空気とは一変だ。
みんなの足が怯み、動けなくなっている中で私と冬馬くんは一歩前に出た。
えっ!? 冬馬くんも??
「なんだぁ! お前らは!?」
「そんな金はありません。所有物と知らずに勝手に入ったことは謝り、すぐに出ていきます。ですが、金品の支払いに応じることはできません」
怒鳴ってくる相手に、冷静な口調で言う冬馬くん。
そんな冬馬くんに、男達が険しい表情で詰め寄ってくる。
なんとかしないと……!
そう思ったが、頭に浮かんだのは私の行動を制止するものだった。


