「よう、冬馬。待ってたぞ」
「お前がいないと始まらないだろ」
ギロリと鋭い目つきで冬馬くんを睨み、もう1人が彼の肩にガシッと腕を組む。
な、なに……!?
穏やかでなさそうな雰囲気に、緊張が走った。
「とりあえず入れよ。話はそれからだ」
1人が倉庫の大きな引き戸を開け、もう1人に肩を組まれながら入っていく冬馬くん。
危ない目に遭うかもしれない。
それなら、私が守らないと……!
そう思い、引き戸が開いて3人が入った時に私も中へ入った。
そこで行われていたのはーー
「ぐわぁっ! 負けたぁっ!!」
「雑魚め。貧民が何度挑戦しようと、富豪に勝てるわけがないだろうが!」
カードゲーム。
イカつい見た目の人達が、数人ごとに輪になって大盛り上がりで楽しんでいる。
「冬馬。今日こそ負けねぇぞ……お前、今日は俺に負けるまで帰れると思うなよ!」
肩を組んでいた人が、悔しそうに言った。
すると、フッと鼻で笑う冬馬くん。
「それじゃあ俺は今日、帰れそうにないな」
「そうだぞー! お前、ただでさえ弱いのに冬馬になんて勝てるわけねぇたろ!」
アハハと楽しそうに笑う人達。
あれ……なんだか、思っていた人達と違う……?
「ところで冬馬」
そう言うと、冬馬くんと彼の脇にいる2人の視線が私に向いた。


