「冬馬お兄ちゃんをーー調査して欲しいんだ」
「と、冬馬くんを調査っ!?」
驚きのお願いに、声が大きくなった。
慌てて口元を押さえて、ペコペコと頭を下げた。
「大丈夫だよ。車の中だし、普通の声で話して」
「そ、そっか……それで、どうして冬馬くんを調査して欲しいなんて言うの?」
「実は……これを見て欲しいんだけど……」
そう言うと、四季くんは胸ポケットから1枚の写真を取り出した。
「うわ。こっわ……」
そこに映っていたのは、冬馬くん。
と、冬馬くんの周囲にはガラの悪そうな男の子達。
背丈は冬馬くんと変わらないくらいだから、同い年……だとしたら、私とも同い年!?
貫禄がありすぎる。
「そう。見るからに素行の悪そうな人達なんだ。人の見かけで、偏見を持つのはいけないと思うんだけど……ここは、次期当主として……パパにバレる前に、なんとかしなきゃと思って」
すごい……私よりも年下の男の子だけど、しっかりしてる。
なんて、関心してしまったがこの調査にはあまり乗り気にはなれなかった。
なぜかと言うとーー実は、冬馬くんのことは1ヶ月一緒に過ごしてもよく分からないから。


