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一方、マホが泉美と楽しそうに話している頃。
春人と秋也は彼女達を見ていた。
「うんうん。やっぱり女の子が近くにいるのはいいね、華やかだ」
「何言ってんだよ。バカバカしい」
はぁ、とため息混じりに言う秋也。
そんな彼を見て、にやりと笑う春人。
「ふーん? じゃ、僕も仲間に入れてもらおっかな」
「は? せっかくあの子達だけで盛り上がってるのに、お邪魔虫が入ったら迷惑なだけだろ」
「素直になれば良いのに」
ニタニタと笑みを浮かべる春人に、眉間に皺を寄せて首を傾げる秋也。
「何言ってんの?」
「泉美ちゃんのことが好きなんだろ?」
「……は? どうやったらそういう発想になるわけ」
一瞬、動揺し戸惑ったが、気づかれないように視線をそらした。
「そもそも怪しかったんだよな。絡まれてる泉美ちゃんを助けようってするの。無視しそうじゃん。女の子嫌いだから」
「……女の子が嫌いってよりも、1人に対して多数で攻撃してるのが気に入らなかっただけだから……って、何笑ってんだよ」
秋也の話を聞きながら、肩を揺らしてクスクスと笑う春人。
そんな春人の足を軽く蹴ると、秋也は部屋に戻ってしまった。
こんな話をしていたなんて、マホと泉美は知る由もなかった。


