「まぁ、キミと彼女のことは他の女とは違うって思ってるよ。だから、こうやって普通に話すわけだし。でも、それと彼女があそこにいるのは別問題。ほら、早くあの子をどうにかしてきて」
「え? あ、う、うん……」
上手く頭が整理されないまま、私は泉美ちゃんの元へ向かった。
「マホちゃん。ごめんね、忙しい時に」
私が駆け寄ると、申し訳なさそうな顔をして言った。
「う、ううん……全然そんなことないよ。えっと……」
彼女の心の中で、1度出会っただけの彼女。
浮かべる顔は、親しい友人に向けるような人懐っこいもの。
しかし、彼女との会話はあの時ーー助けた後しかない。
そこから、今までどれくらいの時間が経過したのかも分からない。
「あのね、マホちゃんがここで住み込みで働いてるって……その、秋也くんに聞いて」
「えっ!? 秋也くんに?」
頬を赤く染めて恥ずかしそうに言う彼女。
女嫌いな秋也くんが、泉美ちゃんと話すなんて信じられない。
「秋也くんと話せるようになったのも、マホちゃんのおかげだよっ」
「え? 私の……?」
「うんっ。痩せたのも、可愛くなろうと甘えたのも全部、マホちゃんが魔法で変わった姿を見せてくれたからだもん!」
ニシシと嬉しそうで、自信ありそうに笑う泉美ちゃん。


