☆☆☆
「……ぇ……ねぇ! ねぇ、ちょっと!」
「っ!?」
シーハートの効果がなくなり、真っ暗な場所からまた眩い光にぎゅっと目を閉じていた。
遠くで聞こえていた声が、だんだんと近くになり目の前から声が聞こえてバチっと目を開け、ビクッと肩を震わせた。
そんな私に、不機嫌そうな顔をしている秋也くん。
「さっきから何回も呼んでるんだけど」
「あっ……ご、ごめんね。なんだっけ?」
さっきまで泉美ちゃんの心の中を見ていたから、記憶がつぎはぎになっていた。
「あの子、何とかして。外で待ち合わせるようにしてよ」
そう言って秋也くんが窓の外を指差す。
そこにいたのは、泉美ちゃんだった。
私と目が合うと手を振ってくれる。
しかも、痩せてほっそりとした体型になっている。
でも、どうして……?
私と泉美ちゃんは、面識なんてないはずなのに……。
「秋也。どうしてそうぶっきらぼうなんだ。マホちゃんは、あの時泉美ちゃんを追いかけて慰められなかった秋也に代わって、彼女を励ましてくれたんだろ」
春人くんが、ため息混じりに私達の元へ歩きながら言う。
ん??
おかしい。どうして、春人くんがそのことを知ってるの……?


