「痩せるのが1番なんだろうけど、痩せた自分を想像できないし、どうなっちゃうのかな、って……甘えだよね、だから太ったままなんだ」
ネガティブな発言をする彼女。
変わった自分を想像できないーーん?
「分かる! 分かるよ、痩せた自分を知る方法!」
「……へ?」
私の言葉に、きょとんとする彼女。
それもそう。
人間界で魔法を使える人なんていないから、私の言葉が信じられないのだろう。
「あなた、面白いことを言うのね」
「あのねーー私、魔法使いなんだよ!」
正式な魔法使いの資格を剥奪されそうな崖っぷちだけどね!という言葉はグッと飲み込んで言った。
すると、彼女はぱちぱちと瞬きを繰り返してクスッと笑った。
「ふふっ。本当に面白い子。優しいんだね。私を励まそうとしてくれてるんだね」
「ほんとだよ!? ちょっと待ってね!」
そう言って彼女から2歩ほど離れて手のひらを向けた。
まだ、きょとんとしている彼女。
「チェンジングフォーム!」
呪文を唱えると、彼女に向かって光線が放たれた。
光線を浴びると、だんだんと彼女の容姿が変わっていった。
全身についた肉がどんどん減っていき、スラリとした体型の女の子になった。
そして、痩せた体型になってから気付いたーー家を覗いてるあの子だ。


