魔法界へ戻るには、みんなを助けることが重要です!? 〜困っている男の子を助けたら、イケメン4つ子と同居することになりました(ただし、問題しかありません!)〜



☆☆☆


「待って!」


走る彼女を追いかけ、ようやく声をかけることができた。
私の声に振り返ってくれた彼女。
もう泣いてはいないようだけれど、目は赤く腫れ、頬には涙の跡が残っている。

そんな彼女を見て、ズキッと胸が痛くなった。


「ごっ……ごめんなさいっ……!」


私の顔を見るなり、いきなり深々と頭を下げた彼女。
そんな彼女の様子に、驚いてしまった。


「へ……!? な、なんであなたが謝るの……?」
「えと、助けてもらったのに逃げちゃった、から」


申し訳なさそうに眉をハの字にして言う彼女。


「そんなそんな! 私なんて、大したことしてないよ!」


魔法も使えてないし、謙遜してしまう。


「ううん。すごく嬉しかったよ。ありがとう。柳楽くん達にも、お礼を言いたいんだけど……」


遠い目をして悲しそうな顔をする彼女。


「前にも、秋也くんに助けてもらったことがあって、今日ーーやっと、お礼を言う勇気を持てたのに……私を見つけた男子達に嫌なことを言われちゃって……ははっ」


辛いはずなのに、笑って誤魔化そうとする彼女。
見ていていたたまれなくなり、彼女の背中を優しく擦った。