「さっきからうるさくて、読書に集中できないんだけど」
「はぁ?」
ギロリと鋭く睨んだまま、不機嫌な声音で言う秋也くん。
そんな態度の彼に、カチンときてる男の子が眉間にシワを寄せて近付いた。
「何だよ、お前。親父が理事長だからって、俺に偉そうに言っていいと思ってんのかよ?」
「今は父さんのことは関係ないだろ。キミらがしょうもないことで騒いでるから、注意したんだろ」
グイグイ詰め寄る男の子に怯むことなくまっすぐ男の子の目を見て言う秋也くん。
相手の方が人数多いし、このままじゃあ秋也くんが危ない目に遭っちゃう……!
魔法を使おう。
これは、秋也くんを助けるためだもん。
そう思い、手のひらを男の子に向けた瞬間、隣に何かが通った。
「お前ら! 何ダサいことやってんだよ!」
男の子達に負けない声量で明らかに怒っている夏樹くん。
「女生徒を巻き込んで、何を考えているんだ」
夏樹くんほどではないけれど、いつもの明るさはなく真剣な顔をして私を庇うように立つ春人くん。
「……問題行動は、報告する義務がある」
無口な冬馬くんは女の子の前に庇うように立っている。


