「……っていうか、誰だよお前」
私がドン引きしていると、中心核の男子が私に向かって言った。
……ん? 私に向かって?
「えっ……私のこと、見えるんですか?」
「はぁ!? お前、何言ってんの?」
まるで、私がオバケのようなことを言うなんて思いもしなかった。
この魔法って、人の心の中を覗く魔法じゃないの!?
今回、彼女の気持ちを知るためにこの魔法を使った。
だから当然、この出来事に私が登場するわけなんてない。
それなのにーー。
頭の中に疑問がいっぱい浮かび上がり、混乱していると男の子がイラついた様子で舌打ちをした。
「おかしな奴だな! おい! 今日はコイツを何とかしようぜ」
そう言うと、何人かの男の子が私の方に向かって来た。
うわうわうわっ! ど、ど、どっ……どうしたらいいの!?
戸惑い、変な構えで彼らを受けようとした時。
「ねぇ」
突然、私達に向けられた聞き覚えのある声がした。
「あ? んだよ、柳楽か」
声の方を見ると、秋也くんがいた。
木陰で本を読んでいたようで、読んでいるページの途中に指を挟み、ギロリと鋭い目つきで彼らを睨んでいる。


