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「ここは……?」
シーハートを使ったのは初めて。人の心の中に入ったのも、もちろん初めて。
辺りは薄暗く、どこからか漏れてる光で何とか足元が見えてるくらい。
こぼれ落ちたような微かな光を頼りに、足を一歩一歩先へ進めると、だんだんと光が大きくなって来た。
すると、扉がありその奥から光が満ちて、溢れていることがわかった。
部屋には【秋也くん】と分かりやすく書いてあった。
って、ここじゃん!
絶対、ここにこの子の気持ちが詰まってるじゃん!
そう思い、躊躇なく扉を開けると眩い光にぎゅっと目を閉じた。
「おいっ!」
「っ!?」
しばらく無音だった空間に突然聞こえた乱暴な声。
びっくりして肩を上げ、眩しさに慣れてゆっくりと目を開けた。
「お前さ、何でまだ学校に来てんの?」
見たことのない場所。
服を着崩した男の子が、大きな声を張り上げて他の男の子達と一緒に何かを囲んでいる。
何を囲んでいるんだろう。
そう思い、彼らに近付くと大柄な女の子を取り囲んでいた。
彼女の目からは涙が溢れて肩を震わせている。
周りの男の子達は、その様子を見て笑っている。
何とも気分の悪い状況で顔をしかめた。


