魔法界へ戻るには、みんなを助けることが重要です!? 〜困っている男の子を助けたら、イケメン4つ子と同居することになりました(ただし、問題しかありません!)〜



☆☆☆


「ここは……?」


シーハートを使ったのは初めて。人の心の中に入ったのも、もちろん初めて。
辺りは薄暗く、どこからか漏れてる光で何とか足元が見えてるくらい。

こぼれ落ちたような微かな光を頼りに、足を一歩一歩先へ進めると、だんだんと光が大きくなって来た。

すると、扉がありその奥から光が満ちて、溢れていることがわかった。
部屋には【秋也くん】と分かりやすく書いてあった。

って、ここじゃん!
絶対、ここにこの子の気持ちが詰まってるじゃん!
そう思い、躊躇なく扉を開けると眩い光にぎゅっと目を閉じた。


「おいっ!」
「っ!?」


しばらく無音だった空間に突然聞こえた乱暴な声。
びっくりして肩を上げ、眩しさに慣れてゆっくりと目を開けた。


「お前さ、何でまだ学校に来てんの?」


見たことのない場所。
服を着崩した男の子が、大きな声を張り上げて他の男の子達と一緒に何かを囲んでいる。

何を囲んでいるんだろう。

そう思い、彼らに近付くと大柄な女の子を取り囲んでいた。
彼女の目からは涙が溢れて肩を震わせている。
周りの男の子達は、その様子を見て笑っている。
何とも気分の悪い状況で顔をしかめた。