『そして、マホにはチャンスを与えよう』
「チャンス……?」
『自力で魔力をためて魔法界に帰ることができれば、資格は剥奪しない。マホのためにも、良い経験になる。しっかりお励むように!』
「えっ! ちょっ! 待って、パパっーー!」
聞きたいことは、まだまだある。けれど、私の言葉を聞くことはなく、映像は途絶えてしまった。
「マホちゃん、これから大変そうだね……」
「うん……生活とか、どうしよっ……私、人間界に知り合いなんていないしっ……」
涙が出そうになった。
正式な魔法使いの資格さえ手に入れれば、あとは安泰だと思ってたのに……。
「何みずくさいこと言ってるの!」
「……へ?」
「ボク、マホちゃんへのお礼を思いついたよ! マホちゃんが魔法界に帰れるまでの間、我が柳楽家に住んでもらう! これは、次期当主としての権限で決定事項ね!」
四季くんの言葉にしばらく、しーんとしていたが私はとても驚いた。
「「「えええええええっ!?!?」」」
声を上げると思わず、2人とハモってしまった。
「ははっ。僕は賛成だよ。こんな男だらけのところに、紅一点の魔女っ子か。うん、実に良い」
春人さんだけは、そんなことを言っていた。


