「あぁ、四季! どうしたんだい? ここへ来るなんて、珍しいじゃないかっ」
部屋の中から出てきたのは、煌びやかなオーラをまとった爽やかなイケメン。
イケメンの言葉に首を傾げた。
え? ここって、四季くんの家じゃないの……?
そう思っていると、イケメンと視線が合った。
「やぁ。初めましてだね。それにしても、いけない子だ」
爽やかに私に手を振ったと思えば、近づいてきた。
一歩、また一歩近くなるとスローモーションのように見える。それくらい、オーラも感じた。
「え、えっと……?」
情けない声しか出ない。
目の前まで来ると、そっと手を握られた。
「こんな男しかいないところに、可愛い顔をした悪魔に連れてこられるなんて。キミと話せる時間が少ないのは惜しいけれど、キミを守るナイトになれるなら、喜んでキミに逃げ道を案内し……いでででっ!」
一言話すたびに近くなる顔に背を逸らしていたら、彼の顔が歪んだ。
「誰が悪魔だ。ボクはマホちゃんにお礼がしたくて、ここへ招いたんだ」
イケメンの足をぐりぐりと踏んでいる四季くん。
私に負ける表情とは違い、少し暗い顔をしている。
「そうだよね、マホちゃん!」
と、私の顔を見てにこにこと言う四季くん。
苦笑いしながら頷いていると、後ろのドアが開いた。


