地元なじみ。



「ふっ、なんで藤沢が謝るの」

平塚くんが早川くんの席の前に立って微笑みながら話す。
平塚くんは小学校のクラスには居ないくらい落ち着いていて、大人っぽい男子だ。
早川くんもクラスの男子と比べると大人っぽいけれど、平塚くんはそれ以上で、より緊張してしまう。

さて、授業の準備をしよっと。
バッグからテキストを取り出していると、2人の話が耳に入ってくる。

「ひなたさー、今日休み時間怒られてなかった?何したの?」
「あー……みんなで担任の顔をザビエルの顔に近づけていくゲームしてて」
「は?」
「黒板の端と端に担任とザビエルの写真貼ってさ、その間を進化の過程みたいに5段階くらい似顔絵描いてってさー」
「なんだそれ」
「どの段階で担任の頭頂部をハゲさすかで盛り上がってたら、本人登場で怒られた」
「そりゃそうだわ」
「マジでハゲたらどうするんだ!って」
「そこかよ」

「……ぷっ!」

聞こえてくるその内容に思わず吹き出してしまった。