その後帰りのHRが終わり、ひなたくんはすぐに帰ろうとしていた。
こんなにもひなたくんが急ぐ相手は1人しかいない。
きっと、あかりちゃんと待ち合わせなのかな。
そんなひなたくんを、廊下で待っていた他のクラスの女子が呼び止めているのを見てしまった。
断ろうとしていたひなたくんだけれど、何かを察したのかな、仕方なさそうにその子について行った。
もちろん私もすぐに察した、告白だろうなって。
あかりちゃんがいる以上、絶対無理なのに。
フラれちゃうのに……かわいそうに。
でも、何も言わずにここまで来た私よりは、何倍もすごいのかもしれない。
気づけば、私の足はあかりちゃんの元へ向かっていた。
これは時間つぶし。
そう、ひなたくんを待っているであろう、あかりちゃんの時間つぶしの話し相手になってあげるだけ。
普通に話をしようと思っただけで、告白のことを言うつもりはなかった。これは本当。
けれど、話の食い違いもあって、バスケ部の集合がなかったこと……つまりはひなたくんがウソをついたことがあかりちゃんに知られてしまった。
それを聞いたあかりちゃんは、あまりにも沈んだ顔をしているし、やっぱり2人は何となくギクシャクがあるのかなと思って。
迷ったけれど、そのまま告白のことも伝えた。
あかりちゃんには意地悪に聞こえたかもしれない。
けれど……信じてもらえないかもしれないけれど、これ以上2人が変な感じにならないためのお節介のつもりだった。
ウソですれ違うのは……もったいないから。
あかりちゃんは更に沈んだ顔になり、少しだけれど動揺しているようにも見える。
何でよ、何でそんな顔するのよ……
ひなたくんは断るに決まってるのに。
あかりちゃんしか見えていないのに。
彼女として堂々としててよ。
「……そ、その相手って……さくらちゃん?」
「……え?」
さくらちゃんとは……さくちゃんのことなのかな、きっと。
何でそこでさくちゃんの名前が出てくるのよ?
「……なんでさくちゃんだって思うの?」
「いや……仲良さそうだし……名前も……」
「名前?」
「さくらって、名前で呼んでるし……」
「いや、それは……」
言いかけて、やめた。
そこはひなたくんとあかりちゃんで話すべきことだと思うし。
ついでにもう1個、お節介。
「クリスマス……ひなたくんと過ごすの?」
「あ……そうしたいけど、まだ約束出来てなくて」
「別に、男子から誘うルールはないからね?」
「え?」
「一緒に過ごしたいなら、あかりちゃんから言ったっていいじゃん」
「そう……だよね」
言えば絶対OKなんだもん。
うらやましいくらいなのに、何をウジウジしてるんだ。
私はなんだかんだで、あかりちゃんのサバサバしている所が好きだったのに。
「じゃないと、私がクラス会とか企画してまた誘っちゃうよ?」
「えっ、ダメ!」
「ふっ……なら早く言ったら?」
「うん……ありがと、美玲ちゃん」
あかりちゃんの表情が少し明るくなった時、ものすごく急いだ足音が聞こえてきた。
「ごめん!藤沢!……あ」
必死な顔のひなたくんがやって来た。
何よ、そんな必死な顔、部活の時ですらたまーにしか見たことないし。
「衣笠と話してたの?」
「あ、うん」
「待たせてごめん」
「大丈夫だよ」
おーい、私がいるの分かってる?
相変わらずひなたくんは、見たこともないような優しい……というか、デレデレの顔であかりちゃんを見ている。
そうだ、やっぱり私はこの顔のひなたくんを好きになったんだ。
あかりちゃんといる時のひなたくんを好きになった時点で、最初からこの恋の結末は見えていたんだ。
最後に私も告白して散ろうかなとも一瞬思ったけれど、そんなことしない。
私はモテるんだもん。
わざわざ負け戦をする必要なんてないもんね。
「ひなたくん、あかりちゃんと何話してたと思う?」
「え?」
「……ひなたくんが呼び出されてたこと、伝えちゃった。ごめんね、てへ」
「な……」
最後に、今までで一番のぶりっ子顔で、形だけ謝る。
ひなたくんはさっきまでのデレデレ顔から一転、ヤバいっていう顔になって青ざめている。
さすがに私だって、これは言わなくていいことだって分かってる。
けれど、こんなことで2人が離れることはないって、きっと私が一番分かってるから。
むしろ、言いたいこと言い合ってもっと絆が深まればいい。
だからこれは……私から2人へのお節介なエールだよ。
今までのあかりちゃんへの意地悪の謝罪も、ちょびっと入っているけれどね。
こんなにもひなたくんが急ぐ相手は1人しかいない。
きっと、あかりちゃんと待ち合わせなのかな。
そんなひなたくんを、廊下で待っていた他のクラスの女子が呼び止めているのを見てしまった。
断ろうとしていたひなたくんだけれど、何かを察したのかな、仕方なさそうにその子について行った。
もちろん私もすぐに察した、告白だろうなって。
あかりちゃんがいる以上、絶対無理なのに。
フラれちゃうのに……かわいそうに。
でも、何も言わずにここまで来た私よりは、何倍もすごいのかもしれない。
気づけば、私の足はあかりちゃんの元へ向かっていた。
これは時間つぶし。
そう、ひなたくんを待っているであろう、あかりちゃんの時間つぶしの話し相手になってあげるだけ。
普通に話をしようと思っただけで、告白のことを言うつもりはなかった。これは本当。
けれど、話の食い違いもあって、バスケ部の集合がなかったこと……つまりはひなたくんがウソをついたことがあかりちゃんに知られてしまった。
それを聞いたあかりちゃんは、あまりにも沈んだ顔をしているし、やっぱり2人は何となくギクシャクがあるのかなと思って。
迷ったけれど、そのまま告白のことも伝えた。
あかりちゃんには意地悪に聞こえたかもしれない。
けれど……信じてもらえないかもしれないけれど、これ以上2人が変な感じにならないためのお節介のつもりだった。
ウソですれ違うのは……もったいないから。
あかりちゃんは更に沈んだ顔になり、少しだけれど動揺しているようにも見える。
何でよ、何でそんな顔するのよ……
ひなたくんは断るに決まってるのに。
あかりちゃんしか見えていないのに。
彼女として堂々としててよ。
「……そ、その相手って……さくらちゃん?」
「……え?」
さくらちゃんとは……さくちゃんのことなのかな、きっと。
何でそこでさくちゃんの名前が出てくるのよ?
「……なんでさくちゃんだって思うの?」
「いや……仲良さそうだし……名前も……」
「名前?」
「さくらって、名前で呼んでるし……」
「いや、それは……」
言いかけて、やめた。
そこはひなたくんとあかりちゃんで話すべきことだと思うし。
ついでにもう1個、お節介。
「クリスマス……ひなたくんと過ごすの?」
「あ……そうしたいけど、まだ約束出来てなくて」
「別に、男子から誘うルールはないからね?」
「え?」
「一緒に過ごしたいなら、あかりちゃんから言ったっていいじゃん」
「そう……だよね」
言えば絶対OKなんだもん。
うらやましいくらいなのに、何をウジウジしてるんだ。
私はなんだかんだで、あかりちゃんのサバサバしている所が好きだったのに。
「じゃないと、私がクラス会とか企画してまた誘っちゃうよ?」
「えっ、ダメ!」
「ふっ……なら早く言ったら?」
「うん……ありがと、美玲ちゃん」
あかりちゃんの表情が少し明るくなった時、ものすごく急いだ足音が聞こえてきた。
「ごめん!藤沢!……あ」
必死な顔のひなたくんがやって来た。
何よ、そんな必死な顔、部活の時ですらたまーにしか見たことないし。
「衣笠と話してたの?」
「あ、うん」
「待たせてごめん」
「大丈夫だよ」
おーい、私がいるの分かってる?
相変わらずひなたくんは、見たこともないような優しい……というか、デレデレの顔であかりちゃんを見ている。
そうだ、やっぱり私はこの顔のひなたくんを好きになったんだ。
あかりちゃんといる時のひなたくんを好きになった時点で、最初からこの恋の結末は見えていたんだ。
最後に私も告白して散ろうかなとも一瞬思ったけれど、そんなことしない。
私はモテるんだもん。
わざわざ負け戦をする必要なんてないもんね。
「ひなたくん、あかりちゃんと何話してたと思う?」
「え?」
「……ひなたくんが呼び出されてたこと、伝えちゃった。ごめんね、てへ」
「な……」
最後に、今までで一番のぶりっ子顔で、形だけ謝る。
ひなたくんはさっきまでのデレデレ顔から一転、ヤバいっていう顔になって青ざめている。
さすがに私だって、これは言わなくていいことだって分かってる。
けれど、こんなことで2人が離れることはないって、きっと私が一番分かってるから。
むしろ、言いたいこと言い合ってもっと絆が深まればいい。
だからこれは……私から2人へのお節介なエールだよ。
今までのあかりちゃんへの意地悪の謝罪も、ちょびっと入っているけれどね。

