地元なじみ。


大好きなボーリングにみんなと来られて、ストライクを出せて。
喜んでハイタッチをしようとした時、後ろのレーンに団体の人たちがやって来たのが、平塚くん越しに視界に入った。

その中の1人に私の視線は集中する。



まさか……


いやいや、ないない。
遂に私は幻覚まで見るようになったのだろうか。

その可能性を打ち消そうとしたけれど、その人がこちらを向いた。



はっと息が止まりそうになり、鼓動が跳ね上がる。



久しぶりに見るその顔。
しっかりを見るという意味では、勉強宣言をしたあの日以来かもしれない。



「…………」



思いっきり目が合い、お互いに無言でその場に立ちすくむ。
目の前のその人と同じくらい、きっと私も目を見開いている。


これは現実なのか、都合の良い夢なのか。
判別がつかないくらい、周りの音は聞こえなくなっていた。