地元なじみ。

「もう、平塚の話は終わり」
「あ……うん」
「食べよ、冷める」
「……うん」

真剣なまなざしに思わず、頷くことしかできなかった。
怒っては……いないと思う。けれど、どうしたんだろう。

「……パスタに抹茶ラテって……合うの?」

早川くんは怪訝そうな顔で、パスタと一緒に運ばれてきた私の抹茶ラテを見ている。

「合うよ!美味しいよ!しかも冬でもね……」
「アイスなんでしょ」
「え……」
「知ってる」

ニヤリと微笑みながら、パスタをくるくると巻いている。
意図したものかはわからないけれど、一気に空気が柔らかくなった。


一緒にいる時間が長くなって、色々な一面を知って。
もっと知りたい、もっと話したい、もっと一緒にいたい……
欲張りになって、もっと好きになっていく。

もし、もし少しでもチャンスがあるなら……この気持ち、伝えたい。

そんな決意が生まれながら、食事終えてまた何本も窓の外の電車を見送る。

少し話して、スマホを見て、喉が渇いているわけでもないのに沈黙を埋めるように水を飲み。
そんな時間だけど、ずっとドキドキしている。

大好きな人といる時間。
自分から帰ろうなんて言い出せるわけがない。


この前来た時よりも30分、私たちは遅くまでお店にいた。