矢神さん僕の事誘ってます⁈

「急にどうしたんですか矢神さん⁈遂に男に目を向ける気になったんですか⁇」



いつも全く興味がなさそうなのに…⁈



日尾くんは意地悪そうに私の痛いところを突いてくる…



全く興味がなさそうって…遂にって…私はそんなに男の人に興味がなさそうに見えるのだろうか⁇



「日尾くん…私ってそんなに男の人に興味なさそうに見えるのかな⁇」



私は日尾くんの言葉に被さるように意を決して聞いてみた⁉︎



日尾くんは「うーん」と唸りながら考えて…



「男に興味がないと言うより…男と極力関わらないように避けてるって感じですかね⁇」



矢神さん美人なのに勿体無いってみんな言ってますよ‼︎



日尾くんの意外すぎる言葉に私は驚いて少し頬を赤らめた…



でも、極力男の人と関わるのを避けているって所は全く否定できない…



「な、何言ってんの日尾くん‼︎私なんて見た目地味だし、いつもパソコンとキーボードにしか向かってないつまらない女だよ‼︎美人とかそんな…言われた事ないよ…」



私は照れくさそうに下を向いて日尾くんから視線を逸らした…



び、美人とか良く言えるなとある意味怪しく思ってしまう…



仕事中の私なんて、長めなロングの髪を後ろに束ねただけの引っ詰め髪だし、化粧だって大してしていない…



年下の若くて可愛いキラキラとした女の子達と違って、格好にも気を遣っていないし、タイトスカートにタートルネックのセーター、ロングのコートを着て裸眼だと視力が0.2にも満たないから、地味な黒縁のメガネをかけているだけだ…



おまけに男性経験も少なく、24に初めて合コンで知り合った人が初経験だった…



それすらも3ヶ月足らずで別れてしまうという言わば恋愛不適合者だ…



そんな私が美人だと言う日尾くんの口のうまさが信じられない…