「私…恋をしたことがないの…この歳なのに恋愛経験が物凄く乏しくて…数年前に初めて彼氏ができた時もどうしたらいいのか分からなくて…結局上手くいかなくて直ぐに別れちゃった…」
私は悲痛な胸の内を日尾くんに打ち明けた…日尾くんはただ黙って私の話を聞いている…
「数年前、初めて彼氏が出来た時に言われたの…君と居ても楽しくない…関係を持っても嫌そうだし、君としても良くないって…それ以来、人と付き合うのが怖くなっちゃって、自分は恋愛不適合者だから、自分には恋愛は向いてないって恋愛する事を止めたの…」
5年前…私に初彼氏が出来た時に言われた事だ…
当時初めて付き合った彼氏は私の二つ上だった…
高校は共学だったけれど彼氏はできず、大学も女子大だった私は、元々恋愛には消極的で、次々に彼氏を作っていく女子達とは違い、男性にはあまり縁のない生活を送っていた…
恋愛の色恋沙汰には一切縁のない生活を送っていた私は、24の時友達に誘われて合コンに参加した…
そこで出会った男性と付き合うことになり、私には初彼氏ができた…
初彼氏は2歳年上のサラリーマンの人で、初めて参加した合コンで向こうから声をかけられて連絡を取り合うようになり、告白され、私達は付き合うようになった…
初めての付き合いは緊張し過ぎてしまい、上手く自分の気持ちを伝えられないことばかりだった…何もかもが初めてで新鮮な気持ちはあったが、本当にその人の事を好きだったのかと聞かれれば、自信が無くなって返答に困ってしまうと言うのが本音だった…
そんな曖昧な付き合いを3ヶ月程続けていたある日、彼に自宅に来ないかと誘われた…経験に乏しい私でも、彼の自宅に招かれると言うのがどう言う事なのか、察しがつかないわけではなかった…
彼に誘われるまま自宅まで付いて行った私は、初体験にどきどきしながらも彼に身を任せた…
荒々しくベッドに押し倒された私は、直ぐに唇を塞がれ、息もできないくらい夢中でキスをされた…
「ちょっ、ちょっと待って」と虚しく抵抗をしてはみたけれど、「部屋まで来るって事は同意の上でしょ⁇」と荒々しい行為は続き、手は服の中から胸元へと移り、私は胸を触られた…
付いてきてしまったのは自分だし、自分の意思でここまで来た事は否定できない…今更抵抗した所で行為は止めてはもらえず、結局彼は行為が終わるまで私をまともに見ようともしなかった…
痛みしか感じない荒々しい初めてのセックスに良い思い出なんか1ミリもなくて、私は行為が終わるのをただただじっと待って耐えた…
そして行為の後に言われたのだ…「君と居ても楽しくない…僕と関係を持つ事も嫌そうだし、君としても全然良くない…僕達別れよう」と…
ショックの余り何も言葉を発せなくなった私はもうその場にいられなくなり、「分かった…さようなら…」と言って脱がされた服を何とか着てその場を逃げるように立ち去った…
これが私の初体験で、後にトラウマになるよう苦くて思い出したくもない嫌な出来事だ…
それ以来私は、恋愛に良いイメージなんかなくて、セックスを怖いとすら感じるようになり、恋に踏み込めなかった…
私の話を聞いて日尾君は表情を変えて何かをじっと堪えているようだ…
屋上のビアガーデンは少し賑わいを見せて、4人グループの客達がアハハと大声を挙げて騒いでいる…
私はそんな様子を見て元気だなと思いながら苦笑した…
「矢神さんそれ…矢神さんは何も悪くないです⁉︎矢神さんが恋愛不適合者なんじゃなくて、ただ単にそいつが最低なだけです⁉︎そんな奴の為に矢神さんがトラウマに思って自分を責める事はないですよ」
拳を握りしめて悔しそうに憤る日尾くんは怒りが浸透のようだ…
私の為にそんなに感情を露わにして怒ってくれるなんて、日尾くんは優しい人だなと思った…
春だけどまだ夜風は寒く、ヒューと吹いた風に私はブルっと寒さを感じた…
そんな私の様子を見て、日尾くんが着ていたスーツのジャケットをそっと私の背中に掛けた
「ありがとう…」
そう言ってお礼を言う私の目から一筋の涙が溢れた…
日尾くんが優しいからだ…
涙を流している私は掛けていた眼鏡をとってそっと涙を拭った…
日尾くんはそんな私にグレーの生地に黒色の線の入ったストライプ柄のハンカチを差し出してくれた…
「日尾くんて、意外と優しかったんだね」
私がクスッと笑いながら満点の笑みを向けてお礼を言うと、「意外とは余計ですよ‼︎僕ってそんなに優しさのない奴に見えました⁇」と茶化すように言ったから、また私は笑ってしまった…
私は悲痛な胸の内を日尾くんに打ち明けた…日尾くんはただ黙って私の話を聞いている…
「数年前、初めて彼氏が出来た時に言われたの…君と居ても楽しくない…関係を持っても嫌そうだし、君としても良くないって…それ以来、人と付き合うのが怖くなっちゃって、自分は恋愛不適合者だから、自分には恋愛は向いてないって恋愛する事を止めたの…」
5年前…私に初彼氏が出来た時に言われた事だ…
当時初めて付き合った彼氏は私の二つ上だった…
高校は共学だったけれど彼氏はできず、大学も女子大だった私は、元々恋愛には消極的で、次々に彼氏を作っていく女子達とは違い、男性にはあまり縁のない生活を送っていた…
恋愛の色恋沙汰には一切縁のない生活を送っていた私は、24の時友達に誘われて合コンに参加した…
そこで出会った男性と付き合うことになり、私には初彼氏ができた…
初彼氏は2歳年上のサラリーマンの人で、初めて参加した合コンで向こうから声をかけられて連絡を取り合うようになり、告白され、私達は付き合うようになった…
初めての付き合いは緊張し過ぎてしまい、上手く自分の気持ちを伝えられないことばかりだった…何もかもが初めてで新鮮な気持ちはあったが、本当にその人の事を好きだったのかと聞かれれば、自信が無くなって返答に困ってしまうと言うのが本音だった…
そんな曖昧な付き合いを3ヶ月程続けていたある日、彼に自宅に来ないかと誘われた…経験に乏しい私でも、彼の自宅に招かれると言うのがどう言う事なのか、察しがつかないわけではなかった…
彼に誘われるまま自宅まで付いて行った私は、初体験にどきどきしながらも彼に身を任せた…
荒々しくベッドに押し倒された私は、直ぐに唇を塞がれ、息もできないくらい夢中でキスをされた…
「ちょっ、ちょっと待って」と虚しく抵抗をしてはみたけれど、「部屋まで来るって事は同意の上でしょ⁇」と荒々しい行為は続き、手は服の中から胸元へと移り、私は胸を触られた…
付いてきてしまったのは自分だし、自分の意思でここまで来た事は否定できない…今更抵抗した所で行為は止めてはもらえず、結局彼は行為が終わるまで私をまともに見ようともしなかった…
痛みしか感じない荒々しい初めてのセックスに良い思い出なんか1ミリもなくて、私は行為が終わるのをただただじっと待って耐えた…
そして行為の後に言われたのだ…「君と居ても楽しくない…僕と関係を持つ事も嫌そうだし、君としても全然良くない…僕達別れよう」と…
ショックの余り何も言葉を発せなくなった私はもうその場にいられなくなり、「分かった…さようなら…」と言って脱がされた服を何とか着てその場を逃げるように立ち去った…
これが私の初体験で、後にトラウマになるよう苦くて思い出したくもない嫌な出来事だ…
それ以来私は、恋愛に良いイメージなんかなくて、セックスを怖いとすら感じるようになり、恋に踏み込めなかった…
私の話を聞いて日尾君は表情を変えて何かをじっと堪えているようだ…
屋上のビアガーデンは少し賑わいを見せて、4人グループの客達がアハハと大声を挙げて騒いでいる…
私はそんな様子を見て元気だなと思いながら苦笑した…
「矢神さんそれ…矢神さんは何も悪くないです⁉︎矢神さんが恋愛不適合者なんじゃなくて、ただ単にそいつが最低なだけです⁉︎そんな奴の為に矢神さんがトラウマに思って自分を責める事はないですよ」
拳を握りしめて悔しそうに憤る日尾くんは怒りが浸透のようだ…
私の為にそんなに感情を露わにして怒ってくれるなんて、日尾くんは優しい人だなと思った…
春だけどまだ夜風は寒く、ヒューと吹いた風に私はブルっと寒さを感じた…
そんな私の様子を見て、日尾くんが着ていたスーツのジャケットをそっと私の背中に掛けた
「ありがとう…」
そう言ってお礼を言う私の目から一筋の涙が溢れた…
日尾くんが優しいからだ…
涙を流している私は掛けていた眼鏡をとってそっと涙を拭った…
日尾くんはそんな私にグレーの生地に黒色の線の入ったストライプ柄のハンカチを差し出してくれた…
「日尾くんて、意外と優しかったんだね」
私がクスッと笑いながら満点の笑みを向けてお礼を言うと、「意外とは余計ですよ‼︎僕ってそんなに優しさのない奴に見えました⁇」と茶化すように言ったから、また私は笑ってしまった…



