矢神さん僕の事誘ってます⁈

小慣れた感じで入ったワインバーは松木さんの行きつけだけあってお気に入りのワインがボトルキープしてあり、大人の雰囲気だ



カウンターのある落ち着いた雰囲気のワインバーはバーテンの男性が2人いて、「いらっしゃいませ」と慣れたように私達を出迎えてくれた



松木さんは高そうなパンツにジャケットを着て、腕には高そうな腕時計をはめている



松木さんはスポーツカーを愛する良い人だが、趣味に合わせられない自分と、松木さんが思ってくれるように私は松木さんを思えないという見えない温度差のようなものを感じ、私はこの場にいる事が本当に申し訳なくなった…



「矢神さんはワインは赤と白どちらが好きですか⁇」



ただ言われた事に気のない相槌を打つだけのつまらなそうな態度と、帰りの車からつまらなさが表に出てしまい、口数が少なくなってしまった私を流石に変に思ったのか、松木さんが気を使って話しかけてきた



「私…ビールはよく飲むけど、ワインはあまり飲まないんです…」



正直に行ってしまった言葉を少し申し訳なく思ったが、自分を取り繕う事もできなくなっていた私は、つい本音を口にしてしまった