もう少し話してみたい。
そう思っても、飲み会の一次会が終わったら速攻で帰ってしまう。
話す隙がほとんどない。
自分から誘えばいいのに、断られるのも怖いし、それでギクシャクするのも嫌だった。
だから何もアクションもできないまま時だけが過ぎて行った。
でもチャンスが巡ってきた。
同じプロジェクトのメンバーに選ばれた。
選ばれた数名が会議室で定期的に打ち合わせをする。
それを元に各々作業をする。
進捗をまた次のミーティングで言う。
それだけだったが、同じチームで作業すること、業務上必要最低限の会話だけど話せること、それが純粋に嬉しかった。
「森川さん、この部分なんですけど──」
書類を持ってこっちにくる。
微かに香る匂いが心をくすぐる。
指先を見てしまう。
我ながらヤバいと思っても意識してしまう。
仕事が終わって、彼女がまだ残っているのを見て
「どのくらいかかりそう?」
そう聞いてしまった。
俺を少し見た後、
「結構かかりそうですね……」
とつぶやいて、目線はモニターに戻った。
全く意識されてない現状をどうにか打開したかった。
「何か手伝おうか?」
そう言うと、
「いえ、大丈夫です」
それで終わってしまう。
諦めて帰る。
こんなんじゃいくら経っても前に進めない。
余計な事考えないで、当たって砕けようと思い始めてきた。
そんなことを考えていた矢先──
彼女が入院した知らせがきた。
そう思っても、飲み会の一次会が終わったら速攻で帰ってしまう。
話す隙がほとんどない。
自分から誘えばいいのに、断られるのも怖いし、それでギクシャクするのも嫌だった。
だから何もアクションもできないまま時だけが過ぎて行った。
でもチャンスが巡ってきた。
同じプロジェクトのメンバーに選ばれた。
選ばれた数名が会議室で定期的に打ち合わせをする。
それを元に各々作業をする。
進捗をまた次のミーティングで言う。
それだけだったが、同じチームで作業すること、業務上必要最低限の会話だけど話せること、それが純粋に嬉しかった。
「森川さん、この部分なんですけど──」
書類を持ってこっちにくる。
微かに香る匂いが心をくすぐる。
指先を見てしまう。
我ながらヤバいと思っても意識してしまう。
仕事が終わって、彼女がまだ残っているのを見て
「どのくらいかかりそう?」
そう聞いてしまった。
俺を少し見た後、
「結構かかりそうですね……」
とつぶやいて、目線はモニターに戻った。
全く意識されてない現状をどうにか打開したかった。
「何か手伝おうか?」
そう言うと、
「いえ、大丈夫です」
それで終わってしまう。
諦めて帰る。
こんなんじゃいくら経っても前に進めない。
余計な事考えないで、当たって砕けようと思い始めてきた。
そんなことを考えていた矢先──
彼女が入院した知らせがきた。



