気にはなるものの、特に話すことはない。
だから、あくまで同じオフィスで働く人間ってことでそれ以上でもそれ以下でもなかった。
──でもある日
川崎さんが俺の同僚と話していた。
仕事の話だろうけど、その時、彼女の顔から笑みがこぼれた。
その瞬間、心が動いた。
嫉妬した自分に気づいてしまった。
気づいたら厄介だ。
気持ちがどんどん加速するからだ。
◇ ◇ ◇
部署の飲み会。
定期的に開かれる。
俺はずっと待っていた。
川崎さんが来るのを。
でも、いつまで経っても来ない。
時計を見ながら落ち着かない。
もうそろそろいったんお開きになるか──
というところで彼女は来た。
作り笑顔を浮かべて、疲れた体をひきずって、座敷に座る。
少しだけビールを飲んで、残ったつまみを食べている。
それを見ていて無償に声をかけたい衝動にかられた。
「お疲れ」
声をかけてしまった。
彼女の瞳が俺を捉える。
でも、俺に興味はなさそうだ。
「お疲れ様です。森川さん」
それだけ言った。
俺の名前、さすがに何年も同じ職場なら知っていて当たり前だけど、名前を言ってくれたことが、嬉しくてたまらなかった。
だから、あくまで同じオフィスで働く人間ってことでそれ以上でもそれ以下でもなかった。
──でもある日
川崎さんが俺の同僚と話していた。
仕事の話だろうけど、その時、彼女の顔から笑みがこぼれた。
その瞬間、心が動いた。
嫉妬した自分に気づいてしまった。
気づいたら厄介だ。
気持ちがどんどん加速するからだ。
◇ ◇ ◇
部署の飲み会。
定期的に開かれる。
俺はずっと待っていた。
川崎さんが来るのを。
でも、いつまで経っても来ない。
時計を見ながら落ち着かない。
もうそろそろいったんお開きになるか──
というところで彼女は来た。
作り笑顔を浮かべて、疲れた体をひきずって、座敷に座る。
少しだけビールを飲んで、残ったつまみを食べている。
それを見ていて無償に声をかけたい衝動にかられた。
「お疲れ」
声をかけてしまった。
彼女の瞳が俺を捉える。
でも、俺に興味はなさそうだ。
「お疲れ様です。森川さん」
それだけ言った。
俺の名前、さすがに何年も同じ職場なら知っていて当たり前だけど、名前を言ってくれたことが、嬉しくてたまらなかった。



