「なんかフクザツ」
「はい?」
「突然現れた王子様に拐われたような」
「誰がですか?」
「誰でしょう」
気づけよ。
「森川さん、なんか言いたいことあるならハッキリ言って欲しいんですが……。私は鈍感だからわからないです」
あー、めんどくさ。
「俺、川崎さんのこと、狙ってたんだけど」
彼女は驚いて目を見開いている。
「え!?」
「モタモタしてた自分が悪い……。次からは気をつけよう」
隠すのも疲れた。
というか、もうこの気持ちを精算したかった。
「じゃあ俺帰るわ」
そのまま二人で何も話さず駅に。
なんでついてくるんだ?
「あ、今日はありがとうございました」
彼女が頭を下げた。
二人の時間は、呆気なく終わった。
「俺の言った事、あまり気にしないで。今まで通りで」
ただの先輩と後輩でいるしかない。
もう。
◇ ◇ ◇
──翌朝
会社に入ろうとすると、見覚えのある姿が。
あの子だ。
川崎さんの『旦那』。
その後ろに隠れている何か。
わかっている。
なんで隠れているんだよ。
「おはよ〜」
と、旦那の肩越しに覗いてみた。
旦那、めっちゃ不快そうな顔をしている。
その顔を見たら、なぜか凹んでた気持ちがやや浮上した。
「なんで二人ともそんな元気ないの?」
──って、昨日と同じ服着てるじゃねーか。
「朝から仲がいいことで。じゃあまた後でね〜」
また凹む。
「はい?」
「突然現れた王子様に拐われたような」
「誰がですか?」
「誰でしょう」
気づけよ。
「森川さん、なんか言いたいことあるならハッキリ言って欲しいんですが……。私は鈍感だからわからないです」
あー、めんどくさ。
「俺、川崎さんのこと、狙ってたんだけど」
彼女は驚いて目を見開いている。
「え!?」
「モタモタしてた自分が悪い……。次からは気をつけよう」
隠すのも疲れた。
というか、もうこの気持ちを精算したかった。
「じゃあ俺帰るわ」
そのまま二人で何も話さず駅に。
なんでついてくるんだ?
「あ、今日はありがとうございました」
彼女が頭を下げた。
二人の時間は、呆気なく終わった。
「俺の言った事、あまり気にしないで。今まで通りで」
ただの先輩と後輩でいるしかない。
もう。
◇ ◇ ◇
──翌朝
会社に入ろうとすると、見覚えのある姿が。
あの子だ。
川崎さんの『旦那』。
その後ろに隠れている何か。
わかっている。
なんで隠れているんだよ。
「おはよ〜」
と、旦那の肩越しに覗いてみた。
旦那、めっちゃ不快そうな顔をしている。
その顔を見たら、なぜか凹んでた気持ちがやや浮上した。
「なんで二人ともそんな元気ないの?」
──って、昨日と同じ服着てるじゃねーか。
「朝から仲がいいことで。じゃあまた後でね〜」
また凹む。



