日頃の行い


私の学校の剣道部には、Aという子がいた。Aは、真面目で大人しく、誰にも優しい女の子だったのだが。

「くっさ」
「マジで臭すぎ」

男子達が心無い言葉をAに向けて放っていた。
Aが汗臭いと指摘していたのだ。
あまりにもひどくて、男子達に抗議したこともあったが、まるで話を聞かなかった。
Aに「大丈夫?」とか「気にすることないよ!」と私達が言うと、「ありがとう。大丈夫だから」と笑っていた。

しかし、Aに対する行動は日に日に酷くなった。特にひどいことをしていたのは、柔道部の男子・B。
Bは、Aが部活をできないよう道着を隠したり、制汗剤を捨てたりなど、行き過ぎた行為をしていた。

1番ひどかったのは、

「お前、臭すぎ! これでマシにしてやる!」

そう言って、Aの頭に液体の消臭剤をかけたのだ。この行為に、女子達が悲鳴をあげ、先生達が教室に駆けつける大騒動になった。
この行為には、男子もドン引きだった。
先生達からこっぴどくしかられたB。あれほどひどいことはしなくなったが、それでもまだ陰湿なAへの嫌がらせは続いていた。

しかし、ある時ぴたりと嫌がらせは止んだ。