「っ!!」
ハッとして目を開けると、目の前にはすやすやと寝息を立てるイリオの姿がある。きょろきょろと辺りを見渡すと、自室のベットの上だった。
(夢……)
この前も、まるで現実かのような不思議な夢を見たが今回もずいぶんとリアルすぎる夢だった。エリスの心臓はまだバクバクと激しく動いていて、血の気も引いている。
「……エリス?どうかしたのか?」
ついさっきまで寝ていたはずのイリオが、目を開けて神妙な顔でエリスを見ている。そっとイリオの手がエリスの頬を撫でると、エリスはイリオの手の温もりに安堵してイリオの手にすり寄った。イリオはエリスのちょっとした変化にすぐ気が付く。寝ていてもそれは変わらないのだと思うと、エリスは嬉しいような申し訳ないような複雑な気持ちになった。
「大丈夫か?」
「うん、起こしちゃってごめん。ちょっと怖い夢をみただけだから」
「怖い夢?どんな?」



