「第一王子が城に来いと言ってるだ?」
その日、エリスは王城から届いた手紙を読み、その内容を知ったイリオはグルル、と唸り声をあげた。
「手紙にはそう書いてあるの。なんだろう、私は追放されているのに、わざわざ城に来いだなんて……」
別に目立った行動は何もしていない。目立たないように、ずっとひっそりとここで暮らして来た。それなのに、今更どういうつもりだろうか?
(イリオが実は神獣だってことも、誰にも知られていないはずだし……)
屋敷内ではエリスが狂暴な狼を拾ってきてしまい、狼がエリスに懐いていて屋敷から出て行かない、ということになっている。
「エリスにありもしない罪を着せて追放したくせに、今更何の用だ、胸糞が悪いな。無視すればいい、そんなもの」
グルル、とイリオは忌々しそうにうなっている。
「第一王子からの命だから、無視はできないわ。行くしかないのよ」
エリスが困ったようにそう言うと、イリオはムッとしてから顎に手を添えてふむ、と考え込む。
その日、エリスは王城から届いた手紙を読み、その内容を知ったイリオはグルル、と唸り声をあげた。
「手紙にはそう書いてあるの。なんだろう、私は追放されているのに、わざわざ城に来いだなんて……」
別に目立った行動は何もしていない。目立たないように、ずっとひっそりとここで暮らして来た。それなのに、今更どういうつもりだろうか?
(イリオが実は神獣だってことも、誰にも知られていないはずだし……)
屋敷内ではエリスが狂暴な狼を拾ってきてしまい、狼がエリスに懐いていて屋敷から出て行かない、ということになっている。
「エリスにありもしない罪を着せて追放したくせに、今更何の用だ、胸糞が悪いな。無視すればいい、そんなもの」
グルル、とイリオは忌々しそうにうなっている。
「第一王子からの命だから、無視はできないわ。行くしかないのよ」
エリスが困ったようにそう言うと、イリオはムッとしてから顎に手を添えてふむ、と考え込む。



