追放令嬢が可愛い犬を拾ったら実は狼の神獣でした〜なぜか気に入られて国を滅ぼしそうな勢いです〜

「んっ!んんっ!」

 イリオはエリスの唇を何度も何度も啄む。次第にエリスは息が苦しくなって口を開くと、イリオはエリスの口の中に舌をねじ込んだ。濃厚なキスと共に、エリスの体の中に得体の知れない、不思議な何かが流れ込んでくる。

(な、に?これは一体……)

 イリオに執拗にキスされた後、イリオが唇を離すとエリスは顔を赤らめながらぼんやりとした顔でイリオを見つめた。呼吸が苦しくて、はあはあと息を整える。そんなエリスを見て、イリオは妖艶な笑みを浮かべながら舌なめずりをする。

「どうして、イリオ、こんな突然……」
「俺の力をエリスの体に流し込んでおいた。契約するにはまず俺の力に慣れる必要があるからな。それにしても……随分と蕩けた顔で魅力的だな」

 フッと微笑みながら、イリオの耳は小刻みに動き、尻尾は盛大に振られている。

 (イリオの力?神獣の力ってこと?)

 まだ頭がぼーっとしてはっきりせず、エリスはただぼんやりとイリオを見つめている。だが、イリオはそんなエリスを見て嬉しそうに微笑み、エリスの首元に顔を近づけた。

(?)

「少しだけ痛むかもしれないが、すぐに終わる」