第一王子をたぶらかした罪で追放されたというエリスの話を聞いて、イリオは盛大に顔を顰める。
「それは本当の話か?俺にはお前が第一王子をたぶらかせるほどの技量も度胸もあるとは思えないが」
「ふふっ、まるで私には魅力がないって言ってるみたい。でも、その通り。私は実際は第一王子をたぶらかしてなんかいないわ。本当は、第一王子の婚約者が私を気に入らなくて、私に第一王子がたぶらかされたと吹聴して私を追放したの」
たまたま、第一王子がエリスを見て「可愛い」と言ったことが原因だったらしい。
第一王子は今まで婚約者以外の令嬢を褒めることは一度もなかったそうだ。それなのに、なぜかこの時だけはうっかり口を滑らせてしまい、それを横にいた婚約者が聞いていて、腹を立てた婚約者が嘘の噂をでっち上げ、王城内に流した。
第一王子は驚いて最初は否定しようとしたらしいが、自分の婚約者が嘘をついたと知られたら、第一王子の婚約者に相応しくない人間だと言われてしまうだろう。第一王子は婚約者のことをとても愛していたので、婚約者を庇うためにエリスに犠牲を強いたのだ。
『ちょっとの間、追放されていてほしいんだ。ほとぼりが冷めたら戻ってきてくれればいい。どうせ噂なんてみんなすぐに忘れる』
第一王子はエリスにそう言った。その時、隣にいた第一王子の婚約者は詫びれる様子も無くむしろ気味がいいと言わんばかりの顔でエリスを見ていた。あの顔は、忘れたくても忘れられないほど強烈だった。
「それは本当の話か?俺にはお前が第一王子をたぶらかせるほどの技量も度胸もあるとは思えないが」
「ふふっ、まるで私には魅力がないって言ってるみたい。でも、その通り。私は実際は第一王子をたぶらかしてなんかいないわ。本当は、第一王子の婚約者が私を気に入らなくて、私に第一王子がたぶらかされたと吹聴して私を追放したの」
たまたま、第一王子がエリスを見て「可愛い」と言ったことが原因だったらしい。
第一王子は今まで婚約者以外の令嬢を褒めることは一度もなかったそうだ。それなのに、なぜかこの時だけはうっかり口を滑らせてしまい、それを横にいた婚約者が聞いていて、腹を立てた婚約者が嘘の噂をでっち上げ、王城内に流した。
第一王子は驚いて最初は否定しようとしたらしいが、自分の婚約者が嘘をついたと知られたら、第一王子の婚約者に相応しくない人間だと言われてしまうだろう。第一王子は婚約者のことをとても愛していたので、婚約者を庇うためにエリスに犠牲を強いたのだ。
『ちょっとの間、追放されていてほしいんだ。ほとぼりが冷めたら戻ってきてくれればいい。どうせ噂なんてみんなすぐに忘れる』
第一王子はエリスにそう言った。その時、隣にいた第一王子の婚約者は詫びれる様子も無くむしろ気味がいいと言わんばかりの顔でエリスを見ていた。あの顔は、忘れたくても忘れられないほど強烈だった。



