「なんだ、顔が赤いし体も熱いぞ。照れているのか?それとも風邪か?風邪なら早く屋敷に戻らないとな」
そう言うと、イリオはエリスから体を少し離してからエリスを横抱きにする。
(えっ、ちょっと、なんで!?)
「イリオ!だめ!降ろして!誰かに見られたらどうするの!?」
「大丈夫だ、森の出口付近に着いたらちゃんと降ろす。それまではこのままだ」
「な、なんでこんな……!」
「俺がこうしていたいんだ。エリスに触れていたい」
(な、なんでそんな甘いこと言うの!?神獣って人たらしなの!?)
エリスが顔を真っ赤にすると、イリオはククク、と楽しそうに笑う。そしてそのまま、ゆっくりと歩き出した。
*
「どうしてまた犬がいるんですか?森に返してこなかったんですか!?」
屋敷の玄関前で、メイド長が腰に手を当ててふんすと鼻息を荒くしている。近くにいた他の屋敷の人間も、みんな呆れたような顔でエリスを見ていた。
「ご、ごめんなさい……返そうとは思ったんだけど」
「言い訳は結構。今日はもうすぐ暗くなってしまいますから、明日はちゃんと森に置いてきてくださいね」
メイド長がそう言った次の瞬間。
「ウ゛ー!」
イリオが牙を剥き出しにして唸り声を上げる。イリオの周囲から黒々とした殺気のようなものが浮かび上がり、今にもイリオは飛びかからんと言わんばかりの状態だ。そんなイリオを見たメイド長も他の人間も、みんな恐怖で青ざめている。
そう言うと、イリオはエリスから体を少し離してからエリスを横抱きにする。
(えっ、ちょっと、なんで!?)
「イリオ!だめ!降ろして!誰かに見られたらどうするの!?」
「大丈夫だ、森の出口付近に着いたらちゃんと降ろす。それまではこのままだ」
「な、なんでこんな……!」
「俺がこうしていたいんだ。エリスに触れていたい」
(な、なんでそんな甘いこと言うの!?神獣って人たらしなの!?)
エリスが顔を真っ赤にすると、イリオはククク、と楽しそうに笑う。そしてそのまま、ゆっくりと歩き出した。
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「どうしてまた犬がいるんですか?森に返してこなかったんですか!?」
屋敷の玄関前で、メイド長が腰に手を当ててふんすと鼻息を荒くしている。近くにいた他の屋敷の人間も、みんな呆れたような顔でエリスを見ていた。
「ご、ごめんなさい……返そうとは思ったんだけど」
「言い訳は結構。今日はもうすぐ暗くなってしまいますから、明日はちゃんと森に置いてきてくださいね」
メイド長がそう言った次の瞬間。
「ウ゛ー!」
イリオが牙を剥き出しにして唸り声を上げる。イリオの周囲から黒々とした殺気のようなものが浮かび上がり、今にもイリオは飛びかからんと言わんばかりの状態だ。そんなイリオを見たメイド長も他の人間も、みんな恐怖で青ざめている。



