1つの正義感が失われていたかもしれない話


Bは、小学生の頃いじめに遭っていたらしい。Aはよく相談を持ちかけられていたそうだ。正義感が強く、優しいAはいつもBを気にかけていたそう。ある時、Bが腕に怪我を負っていた。

「それ、どうしたの?」

Aが尋ねると、気まずそうにしながら「ちょっと、ね……」と言いとある女子グループを見たB。すると、女子グループはクスクスと笑った。

彼女達が、Bに怪我を負わせたんだ。

そう察すると、Aの中で何かがぷつんと切れたらしい。

今までBのことを気にかけていたが、それ以上のことはできなかったA。担任の先生やクラスのみんなを交えて話し合いになったのだ。

もちろん、議題はBへのいじめに関して。担任は何も知らなかった様子だったらしい。他の子達も、何も意見を言わなかったようだ。
Bもだんまり。そんな様子にAが強い口調で

「B! 嫌なことは嫌って言わなきゃダメだよ!?」

そう言うとーー。