一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「野々口さんは?」

「あっ、私は…」

お母さんから頼まれて…と説明しようと思ったけど言うのをやめて「本買いに来たの」と言ってフミちゃんはさっき買ったばかりの本が入った紙袋を見せたワン。

「雑誌?」

「へ?」

「本でけぇから」

「あっ…うん。洋服の…雑誌…」

嘘つけワン。

服に興味がありそうには見えないラフな格好したフミちゃんが洋服雑誌を買いに来たと言うのも何だか妙な話しに聞こえても可笑しくないはずなのに優人君は「そうなんだ」とあっさり素直に信じてくれたワン。

「あっ、すいませんそこのお兄さ〜ん!ホステスとか興味ありません?」

「あ"ぁ"?」

さっそくナンパされる響くん。

…いや、今日はナンパじゃなく勧誘か。

響くんって身長高いから女の子に人気らしくて、この間も学校で『衣装のモデルやって下さい!』って廊下でファッション部に捕まってたってフミちゃんがこの間、家で夕飯食べながら家族皆に話してたの聞いたワン。

(※ちなみにファッション部とは家庭科部の料理を作ったりもするのだけど年に2、3回だけ自分達でデザインした服を作って全校生徒に披露したりする部活らしいワン)

「今なら1週間お試し体験も出来ますが…」

「ドモホルンリンクルか!?さっさとどっか散れやっボケっ!!」

「ひえぁっすいませんでしたぁーーーっ!!」

「しつけんだよっ!!……あっところで野々口さん昨日の歌謡祭観ぃたぁ?」

「うっうん観た観た!AKB48の本田ちゃん可愛かったよねぇ〜!」

そして気が強いから響くんは怒ると非常に怖いワン。