一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「ヒツジのぬいぐるみのまま会社行ったら会社の人達パニックになるから今日だけ休めっつの!」

「やだやだやだやだやだーっ!今日のお昼の定食のデザート“どこか懐かしい昭和レトロプリン”なんだもんっ!絶対食べなきゃなんないんだ〜〜〜っ!!」

「プリンくらい後で俺が作ってやるから」

「ふんだっ!いくら料理が上手な諗くんだって昭和レトロプリンを作れるはずないね!だって諗くん、昭和生まれじゃないもんっ!キミにあの味が分かるわけないわいっ!」

「いやいや、今レシピ本とかいっぱい売ってるし なんならネットに載ってるから見れば作れるし…」

「はい出た、ネット!ググれば何でもオールオッケー!あー、やだやだ今時人間って本当……」

喋りながら走っていたら脱衣所の段差に躓いた。

そして僕は盛大に飛び上がり、扉が開きっぱなしになっていたお風呂場に ひゅ〜んっ と入って行くとお湯が張りっぱなしにされていた湯船の中に頭から突っ込んでしまった。

「わあっ!!」

「治っ!!今助け……って、やべっ、足滑った!わあぁーーーっ!!」

湯船から顔を出すと僕の上に諗くんが落ちて来ていた。

「えっ、諗くんっ!?」

「治っ避けてっ!!」

「えっ、えっ!?避け…」

こうして何が何だか分からないでいる間に僕と諗くんはお互いの頭をお互いの頭に激しくぶつけてしまったのだった。

              ……ーーーまさか、頭突きで元の姿に戻れるとはびっくらポンポコだ…。