やぁやぁ初めましての人も、お久しぶりですの人も おはようございます 諗の父、治です。
まさかのま・さ・か、目が覚めたら僕まで とんでもない毛量のもふもふのひつじのぬいぐるみになってしまってたんですね。
………ーーー困った事があったら オー、ハレルヤ! とでも言っとけば何とかなるさ なんて誰が言ったの?はい、僕ですね。僕です。
そんでいつも ちょっとでも変な事 言うと諗くんに怒られるんだよね。と言うかさぁ…
「…う、わぁ〜……僕、毛量やばくない?」
「ツッコむとこそこじゃないだろ」
洗面台の鏡を使って、別の意味で生まれ変わった自分の新たなる姿を見ていたら人間に戻った息子の諗くんが怖い顔して写り込んできた。
「あと何なの この小っちゃいベル。着けてて意味あるの?」
「少なくとも あんたが勝手にあちこち綺麗なお姉さんの側に行かなくてすむようにはなったな。迷子になっても すぐ見つかりそうだし」
「子供扱いしないで!」
「ヒツジ扱いしてるだけだよ。牧場に居るヒツジってほっとくとすぐあちこち行っちゃうから牧羊犬が側に付いてるだろ?それと同じ」
自分から生まれた息子とは思えないほどクールで無愛想な諗くんが歯磨きし始めたのを悲しく見つめていると「邪魔、ちょっと退いてて。しっしっ」と手で掴まれてトイレのノブに引っ掛けられた。
諗くん…僕が諗くんのパパだって事すっかり忘れちゃったんじゃないよね?シクシク…。



