一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「あれっ?諗のお父さん?」

この声は!

聞き慣れた頼りになる声にキラキラ希望を抱いて ばっ と振り返ると、小学生の時から仲良しな親友の響《ひびき》が自転車《チャリ》に跨って こっちを見ていた。

「ひび…」

「響くん!」

なんで治が先に呼ぶんだよ!響は俺の親友だぞっ!?

「あっ、やっぱ諗のお父さんの治さんだった。こんちは」

「はい、こんにちは♪どこかお出かけかい?」

チャリのカゴに買い物袋入ってんだから聞かなくても分かるだろ。わざわざ聞くな。

「母さんに頼まれて牛乳を買いに…。今ちょうど帰って来たとこ。後で諗の家に行こうかと思ってんだけど、今日 諗 居る?」

「えっ!あっ、あぁ、諗くんなら一応 居るには居る…け…ど……今日は会うのはやめといた方が良いかなぁ、なんて…」

「?、諗、風邪でも引いたん?」

「風邪…じゃ…な…い…んだけどぉ〜…あっ!そう、そうだ!諗くんね、パーマ失敗したからパーマ落ち着くまで会いたくないんだって!」

嘘つくの下手すぎだろ?なんだよ、パーマ失敗したって!

「パ、パーマ?」

そらみろ。響のやつ めっちゃ驚いてんじゃないか!

「そっか〜、パーマ失敗したんか、あいつ…。だから髪型そのままで良いって言ったのに、相変わらずアホだな」

普通に信じんのかい。親友はびっくりだよ。