……ー後日。
朝、目覚め、恐る恐る手鏡を覗いて ホッと安堵した。
「……ッシ!良かったぁ〜、ちゃんと人間に戻ってたぁ〜!14歳の中坊だぁ〜!!」
感激のあまり わっ と涙が溢れ出した。
「珊瑚さんに言われた通り この作ってもらった香水を毎日ちゃんと付けてた おかげだな。珊瑚さん、ありがとう!!」
ここ毎日 無くさないように寝る時は枕元に置いてた林檎の形の入れ物に入った香水を胸元で抱きしめると、誰かが階段を上って来る足音が聞こえてきた。
「治だな。…まったく、あいつのせいで 散々な目に遭ったからな…もう二度とクマちゃんになんかなってたまっかってんだ…」
時に店の置き物にされたり、時に着せ替え人形にされたり、時に泥水の中に落とされたり…泥水に落としたのは響だけど…。
あいつは なんだかんだ俺が元の姿に戻る方法を探すの めっちゃ頑張ってくれたから許してやるんだ。
「でも あんな思いはもう懲り懲りだ…」
もふもふテディベアになっていた地獄の数日間を思い出してると コンコンと 部屋のドアを叩く音が聞こえた。
「ん?あぁ、治のやつか。俺もう起きてっから大丈……」
「…違うんだよ、諗くん」
「違う?」
なんだ?なんかやけに声が沈んでるような…気のせいか?
ベットに座りながらドアの方を見てると キィィ… と静かに開いたドアの向こうから見覚えのある もふもふした 羊みたいな小さいぬいぐるみが 首元のベルをチリンチリン鳴らしながら俺の部屋に静かに入って来た。
「……え」
目を丸くしてる俺を見上げて羊のぬいぐるみは へへへっ と恥ずかしそうに頭をかいた。
「い、いやぁ、なんか、朝 目が覚めたら お父さんぬいぐるみになっちゃってて……な、なんで こうなったん?そこんとこ詳しく相談させてくんないかな?」
「う、嘘だろ……えっ、あの危険な香水は珊瑚さんが保管してるから こんな事にならないはずなのに……」
なんで、なんで、なんで、どうして…!?
すると その時 部屋のベランダの窓から 猫とうさぎのぬいぐるみまで入って来た。
ま、まさか こいつら……
「お、おいっ諗!!今朝起きたら俺 猫のぬいぐるみになってたんだけど!?」
「私はうさちゃんに!!どうして!?ねぇ、どうして!?」
や、やっぱり響に須賀さんだった!!
「諗くん、何とかして!」
「諗っ、何とかしろ!」
「春川くん、助けて〜!!」
「うわぁーーーっ!!なんっで今度は皆がぬいぐるみになってんだよぉーーーっ!?誰かヘルプミーーーッ!!!」
ー俺はしばらくの間ぬいぐるみになってしまったこいつらの世話で顔がこけた。ついでに追い討ちをかけるように亜子ちゃんへの告白が成功したと思っていたのは自分だけだと言う事が判明して、ぬいぐるみになったあいつらが元の姿に戻った時には俺は疲労で病院で点滴を受けていたのだった。
『え?付き合ってる?私達が?』
『だってあの時亜子ちゃん俺が告白したら嬉しいって言ってくれたよな?』
『嬉しいって言っただけで私も好きとは言ってないじゃない。何勘違いしてんの?アホなの?』
『ガガガガーンっ!!!』
おわり。
朝、目覚め、恐る恐る手鏡を覗いて ホッと安堵した。
「……ッシ!良かったぁ〜、ちゃんと人間に戻ってたぁ〜!14歳の中坊だぁ〜!!」
感激のあまり わっ と涙が溢れ出した。
「珊瑚さんに言われた通り この作ってもらった香水を毎日ちゃんと付けてた おかげだな。珊瑚さん、ありがとう!!」
ここ毎日 無くさないように寝る時は枕元に置いてた林檎の形の入れ物に入った香水を胸元で抱きしめると、誰かが階段を上って来る足音が聞こえてきた。
「治だな。…まったく、あいつのせいで 散々な目に遭ったからな…もう二度とクマちゃんになんかなってたまっかってんだ…」
時に店の置き物にされたり、時に着せ替え人形にされたり、時に泥水の中に落とされたり…泥水に落としたのは響だけど…。
あいつは なんだかんだ俺が元の姿に戻る方法を探すの めっちゃ頑張ってくれたから許してやるんだ。
「でも あんな思いはもう懲り懲りだ…」
もふもふテディベアになっていた地獄の数日間を思い出してると コンコンと 部屋のドアを叩く音が聞こえた。
「ん?あぁ、治のやつか。俺もう起きてっから大丈……」
「…違うんだよ、諗くん」
「違う?」
なんだ?なんかやけに声が沈んでるような…気のせいか?
ベットに座りながらドアの方を見てると キィィ… と静かに開いたドアの向こうから見覚えのある もふもふした 羊みたいな小さいぬいぐるみが 首元のベルをチリンチリン鳴らしながら俺の部屋に静かに入って来た。
「……え」
目を丸くしてる俺を見上げて羊のぬいぐるみは へへへっ と恥ずかしそうに頭をかいた。
「い、いやぁ、なんか、朝 目が覚めたら お父さんぬいぐるみになっちゃってて……な、なんで こうなったん?そこんとこ詳しく相談させてくんないかな?」
「う、嘘だろ……えっ、あの危険な香水は珊瑚さんが保管してるから こんな事にならないはずなのに……」
なんで、なんで、なんで、どうして…!?
すると その時 部屋のベランダの窓から 猫とうさぎのぬいぐるみまで入って来た。
ま、まさか こいつら……
「お、おいっ諗!!今朝起きたら俺 猫のぬいぐるみになってたんだけど!?」
「私はうさちゃんに!!どうして!?ねぇ、どうして!?」
や、やっぱり響に須賀さんだった!!
「諗くん、何とかして!」
「諗っ、何とかしろ!」
「春川くん、助けて〜!!」
「うわぁーーーっ!!なんっで今度は皆がぬいぐるみになってんだよぉーーーっ!?誰かヘルプミーーーッ!!!」
ー俺はしばらくの間ぬいぐるみになってしまったこいつらの世話で顔がこけた。ついでに追い討ちをかけるように亜子ちゃんへの告白が成功したと思っていたのは自分だけだと言う事が判明して、ぬいぐるみになったあいつらが元の姿に戻った時には俺は疲労で病院で点滴を受けていたのだった。
『え?付き合ってる?私達が?』
『だってあの時亜子ちゃん俺が告白したら嬉しいって言ってくれたよな?』
『嬉しいって言っただけで私も好きとは言ってないじゃない。何勘違いしてんの?アホなの?』
『ガガガガーンっ!!!』
おわり。



