一滴ポーション、俺クマちゃん!?

背後から治のデレデレした声が聞こえてきたから キッ と背後を睨みつけてると、ちょうどタイミングよく「皆ただいま〜!」と須賀さん親子が大量の買い物を抱えて帰って来た。

「奥様!お嬢様!おかえりなさいませ!」と野沢さん達が笑顔で2人を出迎えに集まって来た。

「セールしてたから つい いっぱい買いすぎちゃったわ〜!見て、このワンピース、普通は5万するのに1万で買えたのよ?凄くな〜い!?」

「さっすが奥様!買い物 上手ですわ!」

「やだぁ、褒めたって何も出ないわよ?…じゃんじゃん褒めて!」

どっちだ、あの派手派手母ちゃん…。

「須賀さんの母さんド派手だな…うちの母さんと正反対…」

響まで びっくりしてる。

娘も須賀さんは(まぁ、学校の規則もあって)見た目は普通だけど、「…休日の時、ネイル凄いんだよな」

「えっ、お前 休日 須賀さんに会った事あんの?」

「この前 漫画 買いに本屋に行ったら会った。ネイルが すげぇデコってあって あの母親みたいにギラッギラしてた。自分の爪によく あんな いっぱい塗れるよな」

「付け爪してんだろ」

ド派手な須賀さんママを見て2人でちょっとフリーズしてると「小森くん!遅くなって ごめんね!」と、普段学校に居る時と違って ちょっとお洒落してる須賀さんが慌てて駆け寄って来た。

「さっき野沢さん達から小森くんと春川くんが私に用があって うちの店に来てるって言うから急いで帰ってきたつもりだったんだけど道路が渋滞してて……あれっ、春川くんも一緒なんじゃ…?」

一緒です。居ます、ここに。響の腕に座ってます。

「あ、あー…えっと、その事で相談があるんだけど…」

「えっ?その事って、春川くんの事?」

「諗、言って大丈夫だよな?」

俺は響を見上げて こくり と頷き返した。