一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「野沢せんぱ〜い!聞きたい事が…」

「どうしたの?」

コツコツ ヒールを鳴らしながら後輩店員の方へ歩いてった野沢さんを確認して、響は改めて俺に「マジでごめん」と謝った。

「香水 色々あって面白くて迷っちゃって」

「ったく もうっ!今 買われそうで本当に危なかったんだからな!?」

「だから悪かったって!あ、そういや尻また破けたって?大丈夫か?」

言い方。

「ちょっと スースーするけど大丈夫だ。あと、さっきアユちゃんに押されて気付いたんだけど、俺 鳴き笛入りのぬいぐるみだったみたいだ」

「えっ、マジ!?どれどれ…」

響が軽く俺のお腹を ぎゅっ と押すと店内に ぷきゅっ♪ と何とも可愛らしい音が鳴り響いた。

「本当だ!面白れ〜!」

ぷきゅっ♪ ぷきゅっ♪ ぷきゅっ♪

気に入ったのか、響は何度も押してきたので「もうやめろ!」と俺は もふっ! と響の手を叩いた。

「お前この店に何しに来たのか忘れたわけじゃないだろうな!?遊びに来たんじゃないんだからな!?」

「はいはい、ちゃんと覚えてますよ〜。須賀さんに香水の事 聞くんだろ?」

「覚えてんなら良いんだよ…。つうか須賀さん まだ帰って来ないな…、うちの治も どこ行っちまったんだか…」

「“お姉さ〜ん♡”って また別の店員さんに 着いてったの さっき見たぞ」

「あの馬鹿」

母さん亡くなってシングルになったのを良い事に あちこち女の人に声かけまくりやがって!近いうち天国に居る母さんから鉄槌を食わせられるぞ、あいつ。