一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「わ〜っ!すっごい もふもふ〜!」

アユちゃんが笑顔で俺を ぎゅっ とすると、想定外の出来事が起こった。

ぱぁんっ! と尻の糸が切れて、お腹からは ぷきゅっ♪ と可愛い音がしたのだ。

「えっ?」とアユちゃんママ。

「ほ?」と野沢さん。

「わっ!なんか音鳴った〜!」と、アユちゃん大喜び。

そして俺は目が点になった。

尻が破けたのは仕方ないとして ぷきゅっ♪ って何だ?ぷきゅっ♪って?

アユちゃんが抱きしめた瞬間 腹から鳴ったよな?まさか俺って…鳴き笛入りのぬいぐるみだったのか〜〜〜っ!!?

「あっ、野沢さん ごめんなさい!お店のなのにお尻破けちゃったわ!」

「お、お気になさらず!その ぬいぐるみ 最初から破けてたので!」

破けてねーよ!破かれたんだ!俺の何も知らないくせに適当こくなっ!

「やっぱり買い取らせていただきますわ!おいくらかしら?2千円くらい?」

俺 安っす…。

初対面の娘に尻破かれた上 初対面の叔母はんに2千円の男にされて なんだか だんだん腹が立ってきたぞ…。

「あっ、諗…じゃなくて、ここにあったのか、テディベア!」

どうやら何か気に入った香水を見つけて ちゃっかり買ってきたらしい。お洒落な紙袋を片手に ようやく響が俺のところへ戻ってきた。