一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「クマちゃんが喋った!」

「えらいこっちゃ…」

俺が1人であれこれやってる間に別の子連れの客がやって来ていた。

女の子の年齢はおそらく4〜5歳くらい。運が良かったのは この子の母親が「予約してた香水を受け取りに来たんですけど…」と店員に話しかけていて、俺の方を見てなかった事。

子供ならまだ騙し通せる!俺は慌てて すとん と座って誤魔化した。

「アユ?どうしたの?こっち いらっしゃい」

「ママちゃん、クマちゃん喋った」

「ええ?何言ってるのよ、クマちゃんが喋るわけないでしょ?」

「ううん、喋った!」

「どのクマちゃんよ?」

「これ」

指差すなアユちゃん!ごめん、今はちょっと あっち行ってて!

「あら可愛いぬいぐるみ!お店で飾ってるのね」

「アユ、これ欲しい!」

えっ!?

「でも、アユ、この前パパに大っきなぬいぐるみ買ってもらったばかりでしょ?今日はダーメ」

そうだ そうだ。もっと駄目って言ってやって、アユちゃんママさん!俺の命がかかってるんだ!