一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「諗、急に大声出すなよ!」

「あー、びっくりしたぁ〜!…それで諗くん、なにが“それだっ!!”なの?」

「香水だよ、香水!」

「香水?諗、香水なんか持ってたっけ?」

「昨日の放課後、須賀さんに貰っただろ!林檎の香りのやつ!」

響は少し考えてから あっ! と目を大きく開いた。

「あれか!試作品がどうのって言ってた!」

「そう、それだよ!俺が ぬいぐるみ になっちまった原因は もう それしか思いつかないよ!」

「でもただの香水だぜ?ちょっと香り嗅いだだけだし…それにもし本当にそれが原因なら同じ香水嗅いだ俺だって今頃 もふもふな ぬいぐるみ に なってるんじゃないか?それに須賀さんだって…」

「それはそうだけど…嗅いだ量とか何か違ったんじゃないか?よく分かんないけど…とにかく須賀さん家 行って聞いてみよ!治、走れ!」

「ワンッ!!」

「あっ、待てよ諗っ!…つうか治さんってお父さんだよな?ワンッて…。待てって諗〜!」

               ……ーーー三輪車を外に置いて、須賀さん家に行くと ちょうど須賀さんと須賀さんのお母さんは外に出ていて留守だったので従業員さんしか居なかったから、俺達はしばらく待たせてもらう事にして店の中を見て回っていた。

「香水ってこんなに色んな香りがあるんだねぇ〜、パパびっくり」

「普段、香水はお使いになったりしないんですか?」

さすが香水ショップで働く従業員さんだけあって店員は皆 若いお洒落美女だらけだ。治なんて香水より こっちに誘惑されまくってら。