一滴ポーション、俺クマちゃん!?


「良いなって思う子居ないのか?」

「居ない」

「マジか」

「亜子ちゃんみたいな子は可愛いと思うけど可愛いって思うだけで一緒に居たいとは思わない。化粧濃いし、派手だし、我儘そうで、自分で自分が可愛いの分かってるくせに知らない顔して不細工を見下してる感じなのが見てて腹立つし」

「俺の彼女の悪口言い過ぎだわ」

響が親友じゃなかったら今すぐ蹴り飛ばしてるとこだったぞ。

「まぁ、俺、恋愛とかはのんびり考えるわ」

「…うん、そうしとけ」

マイペースな響にはそっちの方が良いよ。

笑ってる響を見上げながらそんな事 思ってると「お〜い!」と やっと治が帰ってきた。

「遅いぞ、治!何処で何してたんだ!?」

「ごめんごめ〜ん!色選びに時間かかっちゃって〜!」

「色選び?」

「これこれ!」

治がにこにこしながら見せてきたのはちびっ子専用の黄緑の三輪車だった。

「お〜、可愛い〜!羽付いてんじゃん!」

「響くんなら分かってくれると思ってたよ!この天使の羽、三輪車のペダルこぐたびにパタパタ動くんだよ!」

「へぇ!オモロ!」

「つうか治、三輪車なんか買ってきてどうすんだよ?お前の体格じゃ乗れないじゃんか」

「これは諗くんの三輪車だよ」

「あ"!?俺のっ!?」

なにをっ!?

訳が分からない!!

「諗くん歩くの疲れたって言ってたじゃない。でもこの三輪車さえあればもう大丈夫!何処へだって行けるから!ちなみに三輪車の中でも一番小さいやつを選んで買ってきたから今の姿の諗くんでも乗れるから大丈夫だよ!はい、どうぞ!」

「はい、どうぞ…って……」

マジかよ、この歳で三輪車乗るのかよ、俺…!?うっわ、やだ〜…マジクソ嫌だわ〜…。