一滴ポーション、俺クマちゃん!?


「もうっ!イライラするし、皆と歩く歩幅が違うからよけいに足動かして歩かなくちゃならないから疲れるし、この姿マジで嫌だーっ!!」

「あっ!それなら僕に良い提案があるよ!」

「は?良い提案?」

治の提案で今まで良かったものなんて何ひとつ無いから全く期待出来ないし、むしろ不安しかない。一体どんな提案だって言うんだ?

                  ……ー「ちょっと待ってて!すぐ戻ってくるから!」と言って笑顔でどっかに走ってった治の帰りを待つ間、響と一緒に近くのベンチに座っていると あ! と響が何かを思い出した。

「なんだよ?」

「そういやお前、亜子ちゃんに告ったんだってな。どうだったんだよ?」

ぬいぐるみになった事で頭がいっぱいで亜子ちゃんの事なんてすっかり忘れていたから、思い出したら嬉しくなってしまって思わず顔がにやけてしまった。

「その顔は上手くいったって事か?」

「いや〜、ど〜も、ど〜も」

「(どうも君か?)お、おおう…浮かれてんな…。まっ、とにかく良かったな!おめでとさん!」

「いや〜、ど〜も、ど〜も」

「顔、顔。キモい事になってるから、治さん戻ってくる前に直しといた方が良いぞ?」

確かに響の言う通りだ。

治にこんな顔してるとこ見られたら面倒な事になりそうだから しゃんとしなくちゃ!

もふもふした両手でもふもふ顔を叩くとそれを見て響が くすっ と笑った。

「なに笑ってんだよ?」

「いや〜、ついに諗にも彼女が出来たのか〜って思ったらちょっとつまんねぇなって思っちゃってさ」

「つまんないからお前も彼女作れば良いだろ?身長あんだからモテるだろ」

「いやいや、身長あるからモテるって事はねぇよ。つうか付き合いたいって考えがまず思い浮かばない。好きとかよく分かんねぇし…」