一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「しっかし…な〜んで また朝起きたらテディベアになっちまってたんだか…何か心当たりないのか、諗?」

「寝る前に何か変なもの食べちゃった とか、怪しいおまじない やってみちゃった とか」

「はぁ?何だよ、怪しいおまじないって?」

「ほら昔 女の子達の間で流行ってたじゃない!好きな人と結ばれるおまじない とか テストで良い成績が取れる おまじない とか」

「それ お前の中でだけ流行ってたんじゃねぇのか?」

「違うわよ!皆やってたもん!」

「ちょっとちょっと2人とも おまじないごときで喧嘩すんなよ!」

「ごときって何よ、ごときって?響、あんた最近お父さんに似過ぎてきてるわよ。似るなら お母さんにしときなさい!」

「どっちもやだよ」

「なんだ、どっちも嫌だって事ねぇべ!どっちかにしろ」

「えぇ〜!?」

相変わらず絵に描いたような似た者家族だな。

「諗くん、何回も聞いたけど本当に心当たりないの?忘れてるだけなんじゃないの?」

「だから何がなんだか本当に分かんないんだってば!つうか原因 分かってたら とっくの昔に言って……」

「つうかよぉ、諗、おめぇ、何で尻《ケツ》濡れてんだ?」

「あっ、これは俺がさっき八百屋のバケツの中に落としちゃって…」

「馬鹿たれ!諗が風邪引いたらどうすんだ!?すいません、うちの息子が…」

「あー、大丈夫ですよ!うちの諗くん、元気だけが取り柄の息子なんで、お尻濡れたくらいで風邪なんか引きませんから!はははっ!」

おめぇ後で覚えてろよ、治…。