一滴ポーション、俺クマちゃん!?

「藍那さん、良かったら僕とLINE友達に…」

「お野菜はどれになさいますか?」

「あっ、じゃあ茄子を一袋とネギを1本下さい。今晩は茄子炒めにします」

「まいどありがとうございま〜す!」

治のやつ完璧 無視されてんじゃないか。やだな、自分の父親が女性に笑顔で拒否られてる姿を間近で見るの。つら…。

「あ〜あ〜、イケると思ったんだけどな。チェッ」

チェッ じゃない。早く戻って来て俺を回収しろ。このままじゃ俺まで売り物だと勘違いされて購入されちゃうかもしんないんだから!

「悪ぃ悪ぃ、諗!待たせたな…って…あれっ?」

ん?どうした響?俺はここだ。

「やべぇ…諗どれだっけ?」

「コレだよっ!」

立ち上がって もふっ と両手を挙げると「分かってたよ」と響は笑った。

「冗談だって」

「やめろよマジで…。俺 平気そうに見えっかもしんないけど内心 超パニックのままなんだから…本当、心臓に悪い…」

「ごめん、ごめん。…よいしょっと……ぬいぐるみは軽いな〜」

「綿とほんの少しペレットが入ってるだけのぬいぐるみだからな」

「諗くん、ペレットって?」

「重りのビーズみたいなやつだよ。おい響、頼むから俺の事 落としたりすんなよ?」

「だ〜いじょぶだって!任せ……」

カサカサカサッ

何かが響の足元に顔を出した。