ぼくたちのひみつきち


一と2人、ブランコのある場所へと行き、ぼくは自分で結び合わせた座面とロープを見た。

夏に1回結んで、大掃除のときにもう1回結び直したんだよな。

どっちも樹に教わりながら、皆が乗る物だからって頑張ったっけ…。

それと…樹といえば、ここでアイツの悩みを聞いた事もあった。

あのときはおじいさんが入院したって聞いて心配してたけど…その後、無事に退院したらしい。

それから少しずつ樹の調子も戻っていって、安心したのを覚えてる。

ぼくはそっとブランコのロープに触れた。

そのままブランコを見つめていると、一が視線の横からひょっこりと顔を出す。


「栄助くん、ブランコ乗りますか?背中なら僕が押しますよ」


「えっ?…ああ、じゃあお願いしようかな」


そう言って、ブランコの座面に腰かける。

キシ…とロープの音がした。

前に向かってブランコをこぎ、少ししてから一が背中をリズムよく押してくれる。

前後に揺れるブランコの上に座りながら、豆の袋を拾う2人を見た。

甘太郎と樹…2人は何か笑いながら話したあと、じゃれ合うように拾い集めた小袋を互いに投げ合う。

それを見て、ぼくは声を張り上げる。


「こら、そこ!遊ぶな!!」


その言葉に、背後の一が声を上げて笑っていた。